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がんとはどのような病気?

がん細胞の三つの特徴

1.無制限に増殖を繰り返す

2.周囲の組織に広がったり、他の臓器に移ったりする(浸潤と転移)

3.栄養分を失い、免疫力を低下させる

細胞は増殖し、一定期間活動を行なうと寿命をむかえます。一生を終えた細胞は新たな細胞と入れ替わり、私たちの身体は日々更新されてゆきます。こうしたメカニズムを決めるのが細胞の中にある遺伝子に刻まれた「遺伝子情報」です。

ところが発がん物質や活性酸素により遺伝子情報に誤りが起きて、いつまでも寿命に至らない細胞が生まれてしまったらどうなるでしょうか?

細胞は増殖を繰り返し、ついには周囲を圧迫するなどの異常をもたらします。こうした無制限な細胞の増殖を「自律性増殖」と呼びます。自律性増殖が起きた組織の一部が目に見えて膨らむようになると「腫瘍」と診断されますが、腫瘍であれば全てがんというわけではありません。

腫瘍を悪性と医師が診断するには「自律性増殖」に加え、さらに次に示す二つの特徴があるかどうかを判断しなければなりません。

「自律性増殖」を繰り返す細胞のうち、周囲の組織に広がり(浸潤)、離れた組織 に移る(転移)のが、がん化した細胞の二つ目の特徴です。こうしてがん細胞は次から次へと仲間を増やします。さらに三つ目の特徴として、がん細胞は自分の 活動のため、正常細胞が必要とする養分を奪ってしまいます(悪液質)。そのため患者さんの体は次第に衰弱し、深刻な変調をきたしはじめます。

がんの種類